シリコン(Si)×Dicing Before Grinding(DBG)加工

Si

ケイ素・シリコン

Silicon

元素名
ケイ素
英語名
シリコン(Silicon)
元素番号
14番

Dicing Before Grinding

DBG

Si基板の対象デバイス

シリコンのDBG加工は、チップ積層をおこなうモバイル機器向けのメモリー製造に多く用いられる他、モバイル機器用マイコンやICカード用チップなど、低背化のため薄いチップを作る必要のある、幅広い半導体デバイス製造に適応します。

Si基板のDBG加工結果の特徴

ウェーハ割れリスクの低減

ウェーハの割れリスクは大きさや薄さに比例するため、現在の半導体デバイス製造において主流のφ300mmウェーハを薄く加工する場合には、破損への対策が特に大切になります。DBG加工は、ウェーハ薄化研削加工とチップ分割加工が同時におこなわれ、薄くなったウェーハを搬送する必要が無いため、ウェーハ割れリスクを大幅に低減することが可能です。

裏面チッピング(チップ裏面の微小なカケ)の低減

DBGプロセスではブレードダイシング(砥石による切削加工)でチップ分割をおこなわず、グラインディング(砥石による研削加工)によりチップ分割をおこないます。フルカットダイシングをおこなわないDBGでは、ブレードでチップ分割をおこなわないため、裏面チッピングの大幅な低減が可能です。

DBG加工での裏面チッピング(チップ裏面の微小なカケ)の低減

抗折強度の向上

面チッピングの低減により、抗折強度が向上します。
DBGプロセスは、TGMプロセスにドライポリッシュ(乾式研磨)を施したウェーハよりも良好な抗折強度が得られています。

DBG加工での抗折強度の向上

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